
どんな動物も、頻繁にマスターベーションをする。
それは、もてないオス(jackal?)とは正反対の位置に居るはずの
ハーレムを形勢しているゴリラのオスさえも同じ!
それにしても、なぜオスはマスターベーションをするのであろうか?
女性編に引き続き、これから紹介するベイカー&ベリスの研究に
登場するのはパートナーのいる男性であり、
彼らは女性にあぶれている わけではない。
性的欲求が生じた際には迷わずパートナーを誘えば事足りるのである。
(もちろん、断られることもあるだろうが・・・OKの時の方が多い?)
ハーレムのゴリラさえマスターベーションするんだから!
なぜマスターベーションに走るのか?
生物学的に考えれば、せっかくの精子を無駄にしない為には
マスターベーションではなく、 セックスをして、
ぜひとも彼女に精子を送り込んでおくべきではないのか。
(もちろんこれは遺伝子の立場での話。)
なぜマスターベーションなどという“無意味”なことをするのだろう?
そこでベイカー&ベリスが注目したのは、
精子がいかに女性の体に受入れられ、
拒絶されずに留まるかという問題。
当然の話なんだけど、どれほど多くの精子が投入されたとしても、
拒絶される方も多いのではあまり意味が無い。
逆に放出される精子が少なくても、受入れられる割合が大きければ、
それは意味のあることかもしれない。
精子がいかに受入れられるかは、
残念ながら直接計測できないけど、 セックスしてしばらくすると、
女性の体からは精子と体液が混ざり合った、
白い球状の固まりがいくつも排出されてくる。
(こんなの知ってた?)
詳細は長くなるので省くけど、ベイリー&ベリスはこれをカウントして
受入れ精子数を逆算する実験をおこなった。
そしてわかったのは、
マスターベーションの意外な事実 = すばらしい効用だ!!
マスターベーションをして24時間もたたないうちにセックスしたとすると、
確かに放出される精子の数は多くない。
ところが女性の体に受入れられる精子の割合が大変大きく、
その数は2日くらいの間をおいてセックスした場合と
ほとんど変わらないのである。
では、マスターベーションの2日後くらいのセックスはどうか?
これがまた大変いい!
女性の体に受入れられる精子の数は4〜5日禁欲し、
思いっきり 溜め込んだ場合と大差が無い!
つまり、マスターベーション+2日と、
何にも無しで4日溜め込んだ 時の結果は同じってこと。
うーん。
なんともまた皮肉な。
マスターベーションをするとセックスの際の放出精子数は確かに減る。
それでも、それを補って余りあるほどに受入れ精子数が増すってことになる。
この実験から推測すると、マスターベーションは結局、
古い精子を追い出して発射最前列を新しく生きのいい精子に
置き換える作業ってことらしい。
古くなった在庫を新品に交換しておくって感じだろうか・・・。
ま、なんとなくそんな気はしていたけど、
データがしっかり大方の予想を証明してくれたかたちになったってところかな。
もうひとつ面白いのは、実験に参加したパートナーのある男性達の半数が
マスターベーションをした2日以内にセックスをするし、
3日以内には、 大多数の男性がセックスを実行しているってこと。
こりゃもうマスターベーションの真意を「理解」しての行動としか言いようがないね!
でも、あれ?
当然みんながみんな子供を創りたいわけじゃないから・・・
やっぱり、遺伝子の陰謀か?!!
