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性革命後の社会では、少女から女に変身するのは、かえって難しい

処女を早めに捨てなければカマトト扱いされるし、
かといって社会の解放度を信じて性体験を積めば
「誰とでも寝るあばずれ」と後ろ指さされるからだ。

初体験の容易さは、ある種の心的ショックさえともなう。
ウルフは初体験を振り返ってこういう。

「これでおしまい? 」 私は最初から最後までを反芻し、 拍子抜けしてつぶやいた。
ほんとにこれでおしまい…… 「私の処女ってこんなに価値がないものだったの?」

なぜ、こうした驚きが生じるのか?
性的幻想と現実の落差が大きすぎるからなのか。

処女喪失のあっけなさは、
少女から女への通過儀礼が廃絶されたにもかかわらず、
それに代わるべきものがいまだに用意されていないことからくる。

性革命後の社会では、少女が女になる決定が少女自身に任されているのに、
そのための手助けをしてくれるものがいない。

性欲を肯定し、それへの準備をする教育はなされていない。

「たぶん女性たちは本当に、
強い性欲を持った神秘的な存在なのである。」